学校別対策の要諦」カテゴリーアーカイブ

長い問題文から必要な条件を拾う

サレジオ学院の理科では、問題文が長く、実験の条件や結果が文章の中に細かく書かれています。最初からすべてを覚えようとすると、何を使えばよいのか分からなくなります。大切なのは、設問を先に見て、必要な条件だけを拾うことです。

たとえば計算問題なら、重さ、体積、時間、割合など、式に使う数字へ印をつけます。実験問題では、「変えた条件」「変えなかった条件」「実験の結果」を分けて読みます。表やグラフがある場合も、先に縦軸と横軸を確認し、何と何を比べているのかをつかんでください。

サレジオ学院では、浮力、化学反応、水質調査、地震など、身近な知識を長い文章や資料と組み合わせて出題する形が見られます。知らない題材に見えても、答えに必要な材料は問題文の中に用意されています。

過去問を直すときは、正解だけを確認するのではなく、「この設問では、どの条件を使ったか」を見直しましょう。長い文章を全部理解しようとするより、問われていることに必要な条件を正確に拾う方が、得点につながります。

答えだけの問題と、考え方を書く問題を切り替える

サレジオ学院の算数は、答えだけを書く問題が多くあります。計算、一行問題、図形、条件整理など、まずは正確に答えを出して空欄を埋める力が必要です。ただし、それだけで終わる試験ではありません。後半には、途中の考え方や理由を求める問題も出てきます。

受験生が気をつけたいのは、問題ごとに「答えだけでよいのか」「考え方まで見せるのか」を切り替えることです。答えだけの問題では、式を長く書きすぎる必要はありません。単位、条件、図の対応を確認し、確実に答えを入れることを優先します。

後半は、考えた道筋を短く残す

一方で、理由や途中の考え方を書く問題では、答えだけでは足りません。何を比べたのか、どの条件を使ったのか、なぜその計算になるのかを、短くてもよいので答案に残す必要があります。長い説明を書くというより、採点者が考え方を追えるようにすることが大切です。

そのためには、普段の演習から、答えが出たあとに「なぜそう言えるか」を一言で書く練習をしておくとよいでしょう。表を使ったなら、どの数字を比べたのか。図形なら、どの面や辺に注目したのか。立体なら、どの部分を引いたり足したりしたのか。そこを残せるかどうかで、後半の得点が変わります。

サレジオの算数では、前半は正確に取り、後半は考え方を見せる。この切り替えを意識して練習することが、得点を安定させるポイントになります。

条件を自分の手で整理する算数

サレジオ学院の算数で気をつけたいのは、難問を特別な解法で突破することよりも、問題文にある条件を自分の手で整理してから考えることです。計算、数の性質、表の読み取り、図形、立体など、出題される分野は幅がありますが、共通しているのは「与えられた条件をそのまま使える形に直せるか」という点です。

たとえば、表が出てきたら、数字だけを追うのではなく、何と何を比べる表なのかを先に確認する。行と列の意味、単位、増えるもの、減るものを短くメモしてから計算に入る。図形なら、見えている形だけで判断せず、等しい辺、同じ角、重なっている部分、対応する面や辺を図に書き込む。立体では、正面・横・上から見た図を別々に考えるのではなく、同じ部分がどこに対応しているかを結びつけて考える必要があります。

ここで差がつくのは、ひらめきではありません。問題文を読んだあと、すぐ式を立てる子ほど、条件を一つ落としたまま進んでしまうことがあります。逆に、式に入る前に「これは何を比べているのか」「どの条件をまだ使っていないか」を確認できる子は、途中で迷っても戻る場所があります。

家庭での練習では、答えが合ったかどうかだけで終わらせないことが大切です。解き直しのときに、問題文の条件に番号をつけ、使った条件を式や図の横に対応させてみる。表の問題なら、どの列を使って考えたのかを説明させる。図形なら、なぜその辺や角に注目したのかを一言で言わせる。長い解説を書かせる必要はありませんが、「どこを見てそう考えたか」は確認したいところです。

塾の演習では、速く処理することが重視されがちです。しかし、サレジオ学院を考えるなら、速さだけに寄せすぎると危険です。条件を雑に読んだまま正解した問題は、次に同じようには解けません。むしろ、少し時間がかかっても、表に戻す、図に書く、単位を確認する、使っていない条件を探す、という作業を身につけることが大事です。

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理科は資料を読み取る力をつける

サレジオ学院の理科で意識したいのは、知識を覚えることだけでなく、資料を読み取って考える力です。実験の手順、図、表、グラフ、会話文が組み合わされ、そこから条件を整理して答える問題が出ます。用語を知っていても、資料のどこを使うのかが見えなければ得点にはつながりません。

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4科の穴を後回しにしない

志望校が決まると、算数の得点や塾のクラスに目がいきがちです。サレジオ学院を受ける家庭でも同じです。ただ、A試験・B試験ともに国語・算数・社会・理科の4教科で実施されるという事実は変わりません。だからこそ、算数だけで安心してはいけません。

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4科のバランスを見直す

塾で上位クラスにいると、どうしても安心したくなります。確かに、上位クラスで勉強していることは大きな力です。算数の難しい問題に触れる機会も多いでしょうし、周りのレベルも高い。これは決して悪いことではありません。

ただ、サレジオ学院を志望する場合、そこで一度立ち止まって考えておきたいことがあります。サレジオの入試は4科で行われます。つまり、算数だけ、あるいは塾のクラスだけで合否を判断することはできません。

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サレジオ学院をめざすなら、算数だけで安心しない

算数は得意。でも国語に不安がある。

サレジオ学院を志望するご家庭では、こういうケースが少なくありません。塾のクラス分けでは算数の成績が大きく影響することも多く、算数で点が取れていると、つい「このまま行けるのではないか」と考えがちです。

しかし、サレジオ学院の入試は4教科です。算数だけで押し切る、という考え方ではなく、4科全体でどう点をまとめるかを、早い段階から家庭で考えておく必要があります。

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サレジオ学院:過去問はいつから始めるべき?塾の組み分けと家庭の優先順位

サレジオ学院を志望校として考えるようになると、保護者の方が気にされるのは、やはり過去問をいつから始めるか、ということでしょう。

もうひとつは、今通っている塾のクラスや組み分けで、このまま十分なのか、という点です。

ただ、過去問を始める時期は、単に「6年の何月から」と決めるものではありません。むしろ大事なのは、今、子どもにどの力がそろっていて、どこがまだ足りないのかを見極めることです。

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本番に強い子?

「息子は普段あまり話さないので、サレジオ学院の入試で本来の力を出せるか心配です」

こうしたご相談を受けることがあります。

まず確認しておきたいのは、サレジオ学院中学校の一般入試には面接がない、ということです。したがって、普段あまり話さない子だから面接で不利になる、という心配は必要ありません。

大切なのは、4教科の試験の中で、落ち着いて自分の力を出し切れるかどうかです。

おとなしい子が不利、というわけではない

サレジオ学院は落ち着いた校風の学校です。だからといって、入試で元気よく自己アピールしなければならない、ということではありません。

入試で問われるのは、あくまで学力です。国語、算数、社会、理科の問題に対して、どれだけ正確に考え、限られた時間の中で答案を作れるか。そこが勝負になります。

ですから、普段あまり話さない子であっても、問題に向き合う力があり、試験中に落ち着いて考えることができれば、十分に力を発揮できます。

むしろ、おとなしい子の中には、じっくり考える力を持っている子も少なくありません。その良さを、入試本番で答案に出せるようにしていくことが大切です。

心配すべきは「話せるか」ではなく「崩れないか」

面接がない以上、家庭で心配すべきポイントは、「うまく話せるか」ではありません。

むしろ、試験本番で緊張したときに、いつもの解き方ができるか。難しい問題に出会ったときに、そこで止まってしまわないか。時間配分を崩さずに最後まで進められるか。

こちらの方が、実際にはずっと大事です。

特におとなしい子、慎重な子は、わからない問題に出会うと、そこで長く考え込んでしまうことがあります。普段の勉強ではそれも大切ですが、入試本番では、いったん飛ばして次へ進む判断も必要になります。

「できる問題を確実に取る」

この意識を、早い段階から持たせておくことが大切です。

サレジオ学院対策で大事にしたいこと

サレジオ学院の入試では、特別に奇抜なことをするよりも、まず各教科の基本をしっかり固めることが重要です。

算数であれば、典型問題を正確に処理する力。国語であれば、本文を落ち着いて読み、設問に対して過不足なく答える力。理科・社会であれば、知識をただ覚えるだけでなく、問題文や資料をよく読んで答える力。

こうした力を、4教科全体でバランスよく整えていく必要があります。

もちろん、得意不得意はあるでしょう。しかし、どこか一教科だけに大きく頼るというより、全体で安定した点数を取れるようにしていくことが、サレジオ学院の入試では大事になります。

家庭でできる本番対策

家庭でできることは、難しいことではありません。

まずは、過去問や類題を解くときに、時間を意識することです。

ただし、最初から本番と同じ時間で解かせる必要はありません。最初は時間をかけて丁寧に解き、問題の傾向や自分の弱点をつかむ。その後、少しずつ時間を区切って、答案を作る練習に移っていきます。

この順番を間違えると、ただ時間に追われるだけになってしまいます。

最初は「なぜ間違えたのか」を見る。次に「どうすれば時間内に処理できるか」を考える。この二段階で進めると、対策が具体的になります。

おとなしい子には、声かけも大事

普段あまり話さない子に対して、親が焦ってしまうと、子どもはますます黙ってしまうことがあります。

「大丈夫なの?」
「もっとしっかりしなさい」
「本番で困るよ」

こういう言葉は、親としては心配から出てくるものですが、子どもにとってはプレッシャーになることがあります。

それよりも、答案や勉強の様子を見ながら、具体的に声をかける方がよいでしょう。

「ここは落ち着いて解けていたね」
「この問題は時間をかけすぎたから、次は先に進む練習をしよう」
「できる問題を先に取る形にしていこう」

このように、性格を変えようとするのではなく、試験で力を出す方法を一緒に整えていくことが大切です。

模試や過去問で見るべきポイント

模試や過去問の結果を見るときも、合計点だけで判断しない方がよいでしょう。

見るべきなのは、どこで点を落としているかです。

  • 時間が足りずに最後まで解けなかったのか
  • 問題文の読み落としがあったのか
  • 計算ミスや漢字ミスなど、基本的なミスが多いのか
  • 難問に時間を使いすぎて、取れる問題を落としたのか

原因が違えば、対策も違います。

特にサレジオ学院を考える場合、難しい問題を無理に追いかけるよりも、まず取れる問題を確実に取ることが大切です。基本問題、標準問題での失点を減らし、4教科全体の安定感を作っていくことが合格への近道になります。

学校に合うかどうかは、試験だけでは決まらない

サレジオ学院を志望するご家庭では、「うちの子の性格に合うだろうか」と考えることも多いでしょう。

それは大事な視点です。

ただ、入試そのものには面接がありませんから、学校に合うかどうかを本番で話して示す必要はありません。むしろ、説明会や学校行事、在校生の様子などを通して、家庭の中でじっくり確認していけばよいのです。

子ども自身が、「この学校なら通ってみたい」と思えるかどうか。

そこがはっきりしてくると、日々の勉強にも意味が出てきます。

まずは4教科の安定を作る

サレジオ学院の入試では、面接で何かを補うということはできません。

だからこそ、4教科の学力をしっかり整えることが必要です。

おとなしい子だから不利、ということではありません。話すのが得意でなくても、答案の中で力を出せればよいのです。

そのためには、基本を固め、時間配分を身につけ、取れる問題を確実に取る練習を積み重ねていくことです。

親がするべきことは、子どもを無理に変えようとすることではありません。

その子の持っている力を、入試本番で出せるように整えていくことです。

普段あまり話さない子であっても、落ち着いて問題に向き合える力があれば、それは大きな強みになります。サレジオ学院を目指すうえでも、その良さを大切にしながら、4教科の準備を着実に進めていきましょう。