サレジオ学院:過去問はいつから始めるべき?塾の組み分けと家庭の優先順位

サレジオ学院を志望校として考えるようになると、保護者の方が気にされるのは、やはり過去問をいつから始めるか、ということでしょう。

もうひとつは、今通っている塾のクラスや組み分けで、このまま十分なのか、という点です。

ただ、過去問を始める時期は、単に「6年の何月から」と決めるものではありません。むしろ大事なのは、今、子どもにどの力がそろっていて、どこがまだ足りないのかを見極めることです。

サレジオ学院は4教科入試です。したがって、算数だけで押し切る、あるいは国語だけで何とかする、という学校ではありません。もちろん得意科目があることは強みですが、4教科のバランスが大きく崩れてしまうと、なかなか合格点には届きにくくなります。

ですから、まず家庭で見ておきたいのは、塾のクラスの位置よりも、科目間の偏りです。

塾の組み分けで上のクラスにいると、どうしても安心しがちです。しかし、上位クラスは授業の進度も速く、扱う問題も難しくなります。その分、志望校に合わせてじっくり整える時間が取りにくいこともあります。

サレジオ学院に向けて考えるなら、まず基本的な力がきちんとそろっているかを確認することです。国語で本文を正確に読めているか。算数で標準的な問題を時間内にきちんと処理できているか。社会・理科で基本知識が抜け落ちていないか。

ここがあいまいなまま過去問に入っても、点数だけを見て一喜一憂することになりがちです。過去問は弱点を見つけるためには有効ですが、弱点を埋める勉強をしなければ、同じところでまた間違えます。

過去問の使い方には、段階があります。

最初は、出題形式に慣れるために使う。次に、実際にどのくらい得点できるかを確かめる。そして最後に、間違えた問題をもとにして、弱点補強の教材として使う。

この順番を意識しておくと、過去問をただ消費するだけになりません。

5年生のうちから本格的に点数を取ろうとする必要はありません。ただ、問題の雰囲気を知る、設問の聞かれ方を見る、という程度であれば、早めに触れておく意味はあります。

一方で、得点を意識して取り組むのは、やはり6年生になってからでよいでしょう。春から夏にかけて一度取り組んでみると、秋以降に何を補強すべきかが見えてきます。

大事なのは、解いた年数の多さではありません。

5年分を一度ずつ解いて終わるより、同じ年度をもう一度解き直して、なぜ間違えたのかをはっきりさせる方が力になることがあります。過去問は、量をこなすものではなく、次の勉強を決めるための材料です。

そのとき、ぜひ子どもに説明させてみてください。

なぜその答えにしたのか。どこで迷ったのか。算数なら、どの条件を使ったのか。国語なら、本文のどこを根拠にしたのか。

説明できないところに、本当の弱点があります。

もちろん、これを全部家庭で教え切る必要はありません。むしろ親が全部抱え込むと、親子ともに苦しくなります。家庭でやるべきことは、どこでつまずいているかを見つけることです。そのうえで、必要なところだけ個別の指導を入れる、あるいは基礎に戻ってWEB教材で反復する、という形で十分です。

塾の組み分けは、あくまで塾内での到達度を示すものです。もちろん参考にはなりますが、それがそのままサレジオ学院の合格可能性を示しているわけではありません。

塾のカリキュラムは、多くの学校に対応できるように作られています。したがって、志望校が決まってきた段階では、塾の勉強に加えて、家庭側で少し優先順位を整理する必要があります。

まず4教科のバランスを整える。次に、サレジオ学院の問題形式に慣れる。そして最後に、時間配分を意識して仕上げていく。

この順番を崩さないことが大事です。

特に注意したいのは、算数や国語に時間を取られすぎて、社会や理科の基本知識が後回しになることです。4教科入試では、理科社会の小さな取りこぼしが、思った以上に合否に響くことがあります。

ですから、家庭では日々の勉強を細かく増やすよりも、まず「何を急ぐか」を決めてください。

説明できない問題をそのままにしない。基本知識の穴を放置しない。ミスの傾向を見つけたら、次の一週間で直す。

こういう小さな手当てを積み重ねることで、過去問の効果は大きく変わります。

過去問は、早く始めればよいというものではありません。しかし、遅すぎても、そこから直す時間が足りなくなります。

したがって、始める目安は「時期」ではなく、「直したいところを見つけたあと、それを直す時間が残っているか」です。

塾のクラスや偏差値は、もちろん大切な目安です。ただ、それだけで志望校対策が完成するわけではありません。サレジオ学院を目指すのであれば、4教科のバランス、問題への慣れ、そして子ども自身が説明できる力を、少しずつ整えていくことが必要です。

過去問は、そのための確認材料です。

点数を見るだけで終わらせず、次に何を直すかを決める。その使い方ができれば、過去問に取り組む意味は十分にあります。

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