算数は得意。でも国語に不安がある。
サレジオ学院を志望するご家庭では、こういうケースが少なくありません。塾のクラス分けでは算数の成績が大きく影響することも多く、算数で点が取れていると、つい「このまま行けるのではないか」と考えがちです。
しかし、サレジオ学院の入試は4教科です。算数だけで押し切る、という考え方ではなく、4科全体でどう点をまとめるかを、早い段階から家庭で考えておく必要があります。
もちろん、算数が得意であることは大きな強みです。特に男子の場合、算数で流れを作れると、受験勉強全体に自信が出てきます。
ただ、その一方で、国語を後回しにしてしまうと、最後に苦しくなることがあります。国語は、漢字や語句のように短期間で確認できる部分もありますが、本文を正確に読み、設問に合わせて答える力は、一朝一夕には身につきません。
サレジオ学院を考えるのであれば、算数の得意を維持しながら、国語、理科、社会をどう安定させるか。ここを家庭の学習方針としてはっきりさせておくことが大切です。
算数が得意な子ほど、国語を軽く見ない
算数ができる子は、問題を解く力があります。条件を整理したり、筋道を立てたりする力もある。ですから、本来は国語にもその力を生かせるはずです。
ところが、国語になると急に読み方が雑になる子がいます。本文を最後まで丁寧に読まない。設問で何を聞かれているかを確認しない。自分の思い込みで答えてしまう。
これは「国語ができない」というより、「国語の解き方が身についていない」と考えた方がよいでしょう。
家庭でできることは、難しい指導ではありません。文章を読んだあとに、
「この文章は、何について書いてあった?」
「筆者は、何を言いたかったと思う?」
「この答えは、本文のどこから考えたの?」
と、短く確認してみることです。
答えが断片的であれば、本文全体のつながりが見えていないのかもしれません。本文に戻れないなら、根拠を探す習慣がまだ弱いのかもしれません。そういう見取りをしていくと、国語の不安は少しずつ具体的になります。
算数は「得意」でも、ミスの種類を見る
算数については、得意だからといって放っておいてよいわけではありません。
むしろ、得意な子ほど、もったいないミスをします。計算の最後で符号を間違える。条件を一つ読み落とす。図形で長さを取り違える。速さや割合で、単位をそろえないまま式を立てる。
こういうミスは、「気をつけなさい」では直りません。
大事なのは、間違えた問題を見て、なぜ間違えたのかを本人に説明させることです。
「この問題は、どこでずれたの?」
「次に同じ問題を解くとき、何を先に確認する?」
この程度でかまいません。親が全部を教える必要はありません。むしろ、本人が自分のミスを言葉にできるようになることが、入試本番での安定につながります。
理科・社会は後回しにしすぎない
理科と社会は、後半に追い込める部分もあります。だからこそ、つい後回しになります。
しかし、あまりに抜けが大きいまま6年後半に入ると、国語の読解、算数の過去問、理社の暗記が一気に重なってしまいます。これでは、子どもにかかる負担が大きくなります。
理科・社会でまず見るべきなのは、細かい知識の量よりも、基本の抜けです。
理科なら、なぜそうなるのかを一言で説明できるか。社会なら、地理・歴史・公民の大きな流れがつかめているか。ここがあいまいなまま暗記を増やしても、なかなか点には結びつきません。
毎日長時間やる必要はありません。ただ、週の中で理科・社会に触れる時間を決めておく。これだけでも、後半の負担はかなり変わります。
家庭で決めるべき優先順位
サレジオ学院をめざす場合、家庭で決めたい優先順位は次のようになります。
まず、算数の得点力は維持する。ただし、難問ばかりに走るのではなく、ミスの修正を丁寧に行う。
次に、国語の読み方を早めに整える。点数だけを見るのではなく、本文をどう読み、設問にどう答えているかを確認する。
そして、理科・社会は基本知識を少しずつ固める。直前に全部を詰め込むのではなく、抜けを早めに見つけておく。
塾のクラスや偏差値は、もちろん参考になります。ただ、それだけで家庭の学習配分を決めてはいけません。塾のカリキュラムは塾全体の流れで進みます。一方、サレジオ学院に向けた準備は、その子の現状に合わせて組み立てる必要があります。
親の役割は、教え込むことではない
家庭で親が全部を教えようとすると、どうしても無理が出ます。特に6年生になると、内容も難しくなり、親子の関係も勉強だけでは回りにくくなります。
親の役割は、教え込むことではありません。
今、何ができていて、何ができていないのかを見ること。勉強時間を確保すること。間違えた問題について、本人が自分で説明できるように促すこと。
それで十分です。
必要であれば、国語の読み取りや算数のミス分析など、家庭で見にくい部分だけを外に出す方法もあります。全部を塾任せにするのでも、全部を家庭で抱えるのでもなく、どこを補うかを決めることが大事です。
サレジオ学院に向けた準備は、4科のバランスから
算数が得意であることは、確かに強みです。
しかし、サレジオ学院の入試を考えるなら、その強みを生かしながら、国語、理科、社会で大きく崩れない形を作ることが必要です。
目先の塾クラスに安心しすぎないこと。国語の不安を「そのうち何とかなる」と後回しにしないこと。理科・社会の基本を少しずつ整えておくこと。
この3つを家庭で決めておくだけで、受験勉強の進め方はかなり変わります。
サレジオ学院をめざすなら、算数だけで安心しない。4科でどう合格点を作るかを、早めに家庭の方針として持っておくことです。
フリーダムオンラインでは、学校別の対策や、家庭で補いにくい部分の学習相談も行っています。必要な部分を見極めながら、無理のない形で準備を進めていきましょう。
