ていねいに解くとは

塾のテストで時間内に解き切れる子ほど、入試でも同じ調子で進めれば大丈夫だと思いがちです。しかし、速く解けることと、点を落とさないことは同じではありません。中央大学附属横浜の対策では、難問を無理に追いかけるよりも、取れる問題を正確に取り切る意識が大事になります。

ここでいう「ていねいに解く」とは、時間をかけてゆっくり解くという意味ではありません。問題文で何を聞かれているかを確認し、条件を落とさず、答えの形をそろえて解答欄に書く。そこまでを一つの作業として終える、ということです。

速さで失点しないために見るところ

失点が多い子は、考え方が分からないのではなく、最後の処理が雑になっていることがあります。単位を書き忘れる。何を答える問題かを取り違える。途中で出た数字をそのまま答えにしてしまう。解答欄を一つずらす。こうしたミスは、速く解ける子ほど起こりやすいものです。

家庭で直すなら、まず「答えを出したあと」を見るとよいでしょう。式や考え方が合っているのに点を落としている場合、原因は学力不足ではなく、答案の仕上げ方にあります。解き直しでは、もう一度全部解かせるより、どの条件を見落としたのか、最後に何を確認すれば防げたのかを一緒に見つけることが大切です。

本人には、解き終わった問題ごとに、答えの形、単位、解答欄の位置だけを短く確認する習慣をつけさせます。全部を見直そうとすると時間が足りません。だからこそ、見る場所を決めておく。これが、入試でいう「ていねいさ」です。

速く解く力はもちろん武器です。ただ、その速さが雑さに変わると、取れる点を失います。最後まできちんと点にするために、答えを出して終わりではなく、答案として仕上げるところまでを練習していきましょう。

答案の直し方や弱点の見方を個別に整理したい場合は、個別ワークスとはも参考にしてください。