平面図形に関する問題

2021年A試験の問題です。

3つの角が30°,60°,90°の三角形を三角形(あ)とします。
このとき,次の問いに答えなさい。
(1) 三角形(あ)は,60°の角をはさむ辺の長さの比が必ず2:1になっています。その理由を説明しなさい。
(2) 図1のような二等辺三角形の面積を求めなさい。
(3) 60°の角をはさむ辺の長さが8cm,4cmの三角形(あ)を2つ使って,図2のような二等辺三角形ABCを作ります。
  また,辺BC上にCD=3cmとなるように点Dをとり,辺AC上に角アと角イが等しくなるような点Eをとります。このとき,三角形BDEの面積を求めなさい。ただし,途中の考え方も書きなさい。

【解説と解答】
(1)

三角形(あ)を右図のように2枚、組み合わせた三角形は∠ABCと∠ADCと∠BADが60°になるので、正三角形。
したがってABはBDと等しくなり、BDはBCの2倍になるので60°をはさむ辺は必ず2:1になる。

(2)

(1)からAD=8÷2=4cm
三角形ABC=8×4÷2=16cm2
(答え)16cm2

(3)

∠アと∠イが同じで∠ABCと∠ACB=30°ですから、三角形ABDと三角形EDCは相似。
図でEからBCに垂線を下ろし、BCとの交点をG、BCの中点をFとすると
AF:EG=4:EG=BD:DC=BD:3
EG×BD=4×3=12より三角形BDEの面積は12÷2=6cm2
(答え)6cm2