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速さに関する問題

太郎くんは毎日午後6時に駅でお父さんと会い,車で家に帰ります。ある日,太郎くんは午後5時32分に駅に着いたので,家に向かって毎時5kmの速さで歩き始めました。お父さんは太郎くんを迎えに行くために,午後6時ちょうどに駅に着くように午後5時47分に車で家を出ましたが,途中で太郎くんと出会ったので,太郎くんを車に乗せてすぐに家に向かい,午後6時5分に家に着きました。このとき,次の問いに答えなさい。ただし,車の速さはいつも一定です。

(1)太郎くんとお父さんが出会ったのは午後何時何分ですか。

(2)車の速さは毎時何kmですか。

(3)駅から家までの道のりは何kmですか。

【解説と解答】
(1)お父さんは5時47分に家を出て6時5分に帰っているので、18分動いていますから、片道は9分。つまり5時56分に太郎君と出会っています。
(答え)午後5時56分
(2)太郎君は5時32分に駅を出発しているので、24分歩いていますから
5×24/60=2km移動しました。本来、6時に着くのに午後5時56分に出会っていることから、2kmを4分で移動することになるので、2÷4/60=30km
(答え)30km
(3)いつもは13分かかっていますから、30×13/60=6.5km
(答え)6.5km

比と割合の問題

2011年の出題です。

はじめにA,B,Cの3人はカードを何枚か持っています。まず,Aの持っているカードの1/7をCに渡し,Bの持っているカードの1/3をCに渡します。次に,Aの残りのカードの1/6をBに渡すとAとBが持っているカードの枚数の比は5:4になり,Cが持っている枚数は,はじめにCが持っていた枚数の6倍になりました。このとき,次の問いに答えなさい。
(1)はじめに持っていたAとBのカードの枚数の比を,もっとも簡単な整数の比で答えなさい。
(2)はじめに持っていたAとCのカードの枚数の比を,もっとも簡単な整数の比で答えなさい。
(3)最後にBとCのカードの枚数の和が100枚以上であるとき,Aが持っているカードの枚数として考えられるもっとも少ない枚数を求めなさい。

【解説と解答】
(1)最後のAとBの枚数を 【5】と【4】とすると
Aはその1/6をBにあげたので、その前は【5】÷5×6=【6】になりますからBに渡ったのは【1】。さらにAは1/7をCに渡しているので、【6】÷6×7=【7】がAの最初です。
一方BはAから【1】もらったので【3】。それがCに1/3を渡した残りですから、Bは
【3】÷2×3=【4.5】したがって最初のA:B=【7】:【4.5】=14:9
(答え)14:9
(2)CはAから【1】もらい、Bから【1.5】もらったので【2.5】もらいましたが、それで最初の6倍になったので、【2.5】が最初の5倍になるから【2.5】÷5=【0.5】
最初のA:C=【7】:【0.5】=14:1です。
(答え)14:1
(3)
整理すると

A 14 12 12 10
B 9 9 6 8
C 1 3 6 6
となります。
カードの枚数は整数になるので、(14)が100以上の整数になるのは112枚です。
したがって112÷14=8枚からAの持っている枚数の最小は80枚
(答え)80枚

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夏に算数の基本を固める

中大横浜の算数は大問4題ですが、最初の1問は小問が毎回10問出題されます。

3問が計算、残りが1行問題と呼ばれるものですが、基本的な出題ではあるものの、すべての範囲を網羅しようとしている感があり、きちんとした基礎力が必要です。

かつここは満点で通過しないといけないので、ミスは許されません。

ですから、夏休みにまずしっかり基礎を固めましょう。

いわゆる基本的な解放は確実に身に付ける。そしてミスをしないで正解を出す手法を確立しましょう。

ここが固まることによって2番以降の問題の精度も上がっていくはずです。

男女比について

中大横浜の志願者数は第1回と第2回で男女比が大きく異なります。

第1回 男子出願数 184 女子出願数 307 男子合格者数 52 女子合格者数108
第2回 男子出願数 311 女子出願数 367 男子合格者数 157 女子合格者数114

最終的に男子209、女子222ということで若干女子が多くなりますが、1;1の比に持って行きます。

ただ、第1回は女子の数が多い。その分第一志望の女子が多いことがうかがわれます。
また第2回の直前申込みは、男子156/311、女子182/367となり、直前に申し込んでいる数が半数近くに上ります。

第1回の倍率は男子3.5倍、女子2.84倍
第2回の倍率は男子1.98倍 女子3.2倍

となることから、第2回の男子の倍率が他に比べて小さいことがわかります。第2回の男子は合格しやすくなるのは、第1回で男子が少ないため、第2回で多めにとることになる、ということに因るようです。

中大横浜 理科出題傾向

中大横浜は傾斜配点で、算数、国語が150点、理科、社会は100点満点の500点満点です。

理科は大問4題。

生物、地学、物理、化学の4分野から1題ずつ。小問数でいうと33~34問程度になるので、大問1題についておおよそ8問平均で小問が作られています。

したがって小問1問あたりの点数は3点。全体が500点満点ですから、割と差が大きくつきやすいように出来ているのが全体としての特徴ですが、理科もその通りで1問について3点はちょっと間違えると下になりやすい。

しかし、全体の平均点で見ると、第1回の受験者平均が70.0、第2回でも62.1。算数の平均点が全体で6割を切るレベルで考えてみると、比較的与しやすい。きちんと基本的なことがわかっていれば、あまりややこしい化学や物理の問題は出題されない、ということになります。

これはある意味受験生にとっては、有難い部分でしょう。特に物理や化学はちょっと負担に感じる受験生が多いので、まずはしっかり基礎を固めよう、という考えで勉強を進めていけば良いのではないでしょうか。

ただし・・・。

バランスは失ってはいけないと思います。4分野満遍なく出題されるということで考えれば、穴があるべきではない。例えば物理の範囲で電気は出て欲しくないな、というようなことのないように、どの分野もしっかり取り組んでいきましょう。